出発準備
目次
1.ビザ
2.飛行機
3.保険
4.金銭
5.寮
6.持物
7.履修登録
1.ビザ

フィンランドは、3ヶ月以内の滞在ならパスポート以外要りません。
でも長期留学の場合は、在留許可取得が必要となります。
在留許可を取るには、大使館へ行って書類を書いて申請することもできますが、わたしは電子申請をお勧めします。
電子申請のほうが、審査の時間も短いし、申請費用も若干安く済むからです。
申請に必要なのは、以下の4つです。
①パスポート
②入学許可証
③残高証明書(英語)
④海外旅行保険加入証明書(英語)
以上の写真やPDFデータを用意したら、
フィンランド移民局のウェブサイトにアクセス
↓
右にある[Submit your application online!]をクリック
↓
[Register for the e-services]を押して登録、ログイン
↓
左にある[New application]を押して申請開始
流れはこんな感じです。
そこで問題になるのが、④の英語で書かれた保険加入証明書だと思います。
つまり、保険に加入している期間が在留許可証の有効期間となるわけですね。
留学生は、学校に指定されたAIUの保険に加入することが多いと思いますが、AIUの保険は、サポートがしっかりしていると有名なので結構お値段が張りますし、日本の会社なので別に英語での証明書を申請する必要が出てきます。
そこでわたしがおすすめするのは、MARSHのSIPという海外の保険です。
世界中の留学生を対象としている保険で、なんといっても、わたしが加入したあとにヘルシンキ大学からこの保険を薦めるメールが来ていたので安心です。
保証内容も見て頂けるとわかるのですが、1ユーロの費用から保証されているし、かなり充実しています。歯医者も日本で保証を付けると高いですが、この保険には(少しの保証ですが、)もともと入っています。
わたしは十ヶ月間申請して、ウィンタースポーツの保険も付けて、6万円弱でした。AIUと比べるとかなりお得かな、と思います。
さて、無事電子申請を終えたら、今度は大使館に直接行かなければなりません。
わたしは電子申請だけであとは送られて来るものだと思っていて、ギリギリで気付いて、とても焦りました…
電子申請で用意した4つの書類の元本とパスポートに載っているのと同じサイズの写真を持って、フィンランド大使館に行きましょう。
水曜日以外は午前中しか受け付けていないので、注意してください。
ちなみに駅から離れていて、かなり分かりにくい場所にありました><
大使館はインターホンで用件を伝えると門が開きます。
受付を済ませると、フィンランド人の職員の方と英語で書類の確認をしました。緊張した…。
わたしはそこで申請代金の支払いも済ませました。
在留許可証の受け取りは郵送か、大使館での受け取りか選べるので、郵送にしました。
申請から3週間後、自宅にビザが届いて一安心。間に合って良かった…。
ちなみに電子申請にすると、申請が受け入れられている状況を確認することができます。
これも、電子申請をおすすめする理由の一つです☆
(参考:http://runtheworldbyerika.blogspot.se/2014/08/blog-post_12.html)
2. 飛行機

前回のスペインへ旅行ではJTBを利用しましたが、今回はexpediaを利用しました。
(ちなみにexpediaからはeチケットの控えが出ませんが、航空会社のウェブサイトに飛んで、「Manege my Booking」のようなボタンがあるので、そこから航空券の番号を入れると控えが印刷できます。)
「行き先、格安、航空券」でググってその都度自分に合った航空券が出ているサイトを選ぶと良いと思います^^*
ちなみに、以下のサイトもおすすめだと先輩が言ってました。
・Sky Scanner
・Student Universe (英語) …学割がきく航空券取得サイト
・トラベルコちゃん…日本出発向け格安チケットサイト
しかしそのような格安チケットを仲介しているサイトでも、ヘルシンキへの航空券は高い…
何か良い方法はないかな〜と思って調べていくと、ロシアのサンクトペテルブルグからヘルシンキへの直通高速列車「Allegro」なるものが存在していると分かりました。
日本からロシアの都市への航空券はなぜかお手頃なものが多いので、わたしはサンクトペテルブルグで一旦降りて数日間観光してから、Allegroでヘルシンキに向かうことにしました。(Allegroのチケットの取り方については別に書きます。)
これのさらに良い点は、ロシア上空を通過することで最短距離となるので、移動時間が西ヨーロッパやアラブ諸国を経由するより短く済むことですね!
しかも、私はS7航空を選んだのですが、この航空会社はJALも加入しているOneWorldに加盟しているので、モスクワまではJALで行けることになりました。つまり共同運行便ってことです。S7は聞いたことないけれど、JALが途中まで運航してくれるなら安心かな〜と思い、これに決めました。
ただ、ウクライナとの政情が良くないので、若干不安に思うこともありますが…
まあそれは仕方ないとして、これまで海外のLCCも含め、インターネットを駆使して航空券をたくさん取ってきたので、質問ある方は是非聞いてくださいね!
(参考:http://runtheworldbyerika.blogspot.se/2014/08/blog-post_12.html)
3. 保険
スウェーデンに一年未満の期間で留学する場合、海外旅行保険に自分で加入する必要が有ります。1年以上滞在する場合は、スウェーデンの社会保障制度の対象になるので、必須では有りません。
これ以降は、1年未満の滞在者を対象に説明します。
1年未満の滞在者はスウェーデンの社会保障制度を利用して病院にかかることが出来ないため、自前で保険に加入する必要が有ります。加入しないと居住許可申請ができません。
〈加入方法〉
最も確実な方法として、大学の提携先である保険会社と契約するという方法があります。また、代理店に行って契約したり、インターネットで自分で見つけるという方法もあります。
内容をよく確認できる代理店か、コストを抑えられるインターネットを取るか、自分での判断になるところです。
〈プランの選ぶ際の注意点〉
・家主への賠償責任(特にアパート等を自分で借りる場合)
・補償内容のカスタマイズ性(例えば、学生で死亡保障をつけている人はすくない)
・盗難関連の補償(スウェーデン内外でスリに遭う人も)
・緊急歯科治療カバーの有無(スウェーデンの歯科治療は現地人にとっても高額)
・加入証明の発行スピード(居住許可申請が迫っている場合 インターネットは時間がかかる傾向あり?)
4. 金銭
銀行
銀行口座開設のための必要書類 - 日本の銀行口座の英文残高証明書(三菱東京 UFJ 銀行にて2種類あるがどち らか?と聞かれましたが安い方で大丈夫でした。) - 奨学金受給証明書
<注意: Nordea bank に関する情報です>
現地にて アールト大学ではオリエンテーション期間、Nordea bank が大学に来て口座開 設のための窓口を開いてくれます。もちろん、銀行に直接行っても開けますが、 待ち時間がかなり長いです。1〜3時間ほど待ちます。ヘルシンキのストック マン近くの Nordea は混み方が特にひどい気がするので他をオススメします。 手続き後、4 日で口座は開設されました。銀行にて確認できます。カードが郵送 されてくるまではまだ時間がかかりますが、口座開設されたらもう使えます。 窓口で振込をする場合の手数料が5ユーロ、カードで機械を使って振り込む場 合1.5ユーロです。
ネット口座に関して
3 ヶ月後にはネットバンキングができるようになる、という話でした。3ヶ月後、 銀行を訪れ長時間待ち、ネットバンキングを開始したいと伝えました。ネット バンキング開始のためにはパスポートを持参する必要がありました。ここで明 らかになったのが、ネットバンキング開始のためには毎月の収入、およびフィ ンランドに 1 年以上滞在する予定である必要がある、ということでした。9 ヶ月 の私には無理。 ただ、同じ条件のはずの中国人の友人は何度か銀行に行きトライして、当たり のいい銀行員に出会い、ネットバンキングが使えるようになった。と聞きまし た。どうしても使いたかったらチャレンジすることも可能です。
口座開設の有無
銀行口座がなくても生活可能かと思いますが、学生(25 歳以下)は口座開設/維 持費が無料なので作ったら便利だと思います。振込時には口座がないと手数料 がかなり高くなってしまいます。デビットカード機能も無料でつけることがで きます。また、特殊例かもしれませんがプロジェクトなどで必要経費を立て替 えた場合、大学からも口座にお金が振り込まれて返ってきます。
5. 寮
今回留学するにあたって、住居探しにとてつもない時間を割きましたので、書きたいことがたくさんあります。
ヘルシンキ大学に留学する学生は主にHoasという機関が提供するアパートメントを借ります。
種類もシェアハウス、一人部屋など様々で、家賃もこのタイプや場所によって決まります。
シェアルームだと月250ユーロやそれ以下で借りられるようです(でもかなり汚いらしい)。一人部屋は大体500ユーロしないくらいだそう。
ヘルシンキ大学自体は学生寮を所有しておらず、学生の住処に関してはHoasに任せきっている状態です。
しかし、このHoasですが、大学同士が契約している正規の交換留学生に優先してアパートを提供するので、わたしのようなvisiting studentは家具無しアパートしか予約できず(人数の少なくなる春学期は家具付きの部屋も申請できるらしい)、しかも全員分の部屋が提供できないというのです。
それを知ったわたしは大慌てで予約。
一ヶ月経って、「あなた、間違ってexchange studentの方法で申し込んでるから、予約取り消しますね」というメールが来ました。
ただでさえvisiting studentで部屋が取りづらいというのに、一ヶ月も経ってこの通知が来るなんて…と絶望。
ヘルシンキ大学の事務対応が手早いのと対照的に、Hoasは仕事がのんびりなようです。
(実際、現在も2回目の予約結果が来ていない。)
返事の来ないHoasに頼っていても仕方がないので、自分でアパートを探し始めました。
結果、わたしはFacebookページにたどり着きました。
以下のグループページは、ヘルシンキ周辺で家を貸したい/借りたい人が集まって、家の契約をしています。
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Apartments for students in Helsinki Metropolitan area
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Flatmate & apartment Finder. Helsinki/Vantaa/Espoo
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Rooms / Housing / Asunto Helsinki
ただ、注意しなければならないのは、これらの契約は全て家主と借りたい人の個人契約となるので、先に家賃を振り込ませる詐欺も考えられるということです。
実際、わたしもいかにも詐欺らしい人から連絡が来たことがあります。
Facebookのグループページのような場所で個人契約する場合は、以下のことを注意/確認すると良いと思います。
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教えられた住所が、ちゃんとアパートになっているか(Googleストリートビューで確認)
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部屋の写真を見せてもらい、あまりにも綺麗だったら注意
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初月の家賃の振込方法は銀行振込かどうか(Money Gramの類いは厳禁)
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Facebookページの名前と銀行振込の名前が一致しているかどうか
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その人のFacebookページが偽アカウントではないかどうか
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契約書を書いた方がベター(グループの管理人に頼めばもらえる)
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できれば事前にSkypeで顔を見ながら話す
これだけやっても、実際家に行って家主に会うまで不安でした。
くれぐれも、これだったら大丈夫だろう、という確信を持ってからお金を振り込んでください。
同じようにHoasから部屋をもらえなかった人の中で、Forenomという会社から部屋を借りた人もいました。でもここから借りると家賃がとても高いです。
幸運なことに、わたしは一番上のFacebookページで、月500ユーロで部屋を貸してくれると言うフィンランド人女性を見つけて、部屋を貸してもらっています。
写真は、到着したときに撮影したわたしの部屋です(今はこれよりちょっとだけ?汚い)。
Hoasよりは高くつきましたが、北欧インテリアのモデルと言えそうな、驚く程綺麗なアパートで暮らせているので、満足しています。
人口が増えるヘルシンキでは、家不足が年々問題になっており、手頃な家を探すのは困難だと言われていますが、
学校の薦める方法で手に入れられなかったとしても、上記の方法を参考に諦めずにトライしてみてください!
(また、交換留学生と差別されたのはこの住居の件だけで、このほかは全て同じ条件で学生生活できます^^)